お酒はハラーム物、飲酒はハラーム行為
ハラームは、アラビア語で「禁じられている」、つまり「やってはいけないこと」や「使ったり食べたりしてはいけないもの」を意味します。「禁止する」のは神ですから、その根拠は聖典クルアーンになります。
イスラーム法では、信徒の行為などについて、「許されている」「義務である」「禁じられている」「推奨されている」といった法規定を定め、信徒はそれに従って暮らします。
「ハラール」と「ハラーム」は許可と禁止で、正反対の意味になります。それがたった一字違い(「ル」と「ム」)で、わかりにくいと思う方もいるかもしれません。アラビア語では、ハラールは halal、ハラームは haram で、l(ラーム/英語のエル)とr(ラー/英語のアール)は全然違う音ですが、カタカナで書くと、確かにまぎらわしいかもしれません。
「ハラーム」について、日常生活で特に問題になるのは、食事です。イスラーム法では、豚肉や豚由来の食品、死肉などは、ハラームです。ハラームなものを食べる行為は、ハラーム行為となります。ムスリムは、ハラームなことを避けるよう、気をつけて生きています。
関連項目
ザカート・アル=マール(定めの喜捨)
ザカート・アル=フィトル(断食明けのザカート)
サダカ