モスクのミナレットと三日月
(シリア)
イスラーム世界には、独自のイスラーム暦があります。それはヒジュラ暦と呼ばれます。ヒジュラ(聖遷)の年(西暦622年)を紀元としているからです。
日本の暦と大きく違うのは、純粋な太陰暦であることです。つまり、月の満ち欠け(月齢)によって1ヶ月が決まっているのです。
月は約29.5日で地球を周回し、それによって満ち欠けが起こります。そのため、太陰暦は29日または30日となります。その結果、1年が354にちとなり、太陽暦に対して毎年11日ずつずれていきます。。
太陽暦をベースに考えると、不便のような気もしますが、イスラームは神の創造した自然を意識することを重視していますので、これもその一つの現れと言えます。
関連項目
ザカート・アル=マール(財産の喜捨)
サダカ(任意の喜捨)
イード・アル=フィトル(断食明けの祭り)