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祈る時に手を差し出すのは
天からの恵みを受けるしぐさ 

 ザカートは「喜捨」と訳されています。貧しい人々のために自分の財産の中から「喜んで差し出す」ものだからですが、喜び進んで差し出すのは、それがそもそも自分の財産ではないからです。

 つまり、イスラームの教えでは、財産とは、人間が神から授けられた恵みを意味しますが、その恵みの中に貧しい人たちの取り分が最初から含まれている、とみなしているのです。それは「神の権利」であり、貧者に分配されるべきものですから、その分までを自分の財産と主張することはできません。

 というわけで、ザカートを差し出すことで、財が浄化され、完全に自分のものとなると考えられます。宗教的な観点からも自分の所有権が十全のものになるのであれば、喜んで差し出すのも当然と言えるでしょう。

ザカートには2つあります。ザカート・アル=マール(定めの喜捨)
、 ザカート・アル=フィトル(断食明けのザカート)です。

関連項目

ザカート・アル=マール(定めの喜捨)
ザカート・アル=フィトル(断食明けのザカート)
サダカ

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