ヘンナで飾りを描いた女性の手
イスラームでは「左手は不浄とされる」、だから、右手で食事を取る、というふうに言われることがありますが、これは正しくありません。
右手で食べるのは、ハディース(預言者言行録)に「食べるときは、右手で食べよ」とあるからで、特に左手が不浄と言われているわけではありません。
用を足すときに左手を使うからといって、手そのものが不浄なわけではありません。実際、ムスリムは食事の際に、右手だけを使っているわけではなく、左手も使います。食べ物を口に運ぶときに、右手を用いるだけのことです。
南アジアなどで、左手を不浄としている地域では、食事の際に本当に右手だけを使って、左手を遊ばせておきますから、違いがわかります。
関連項目
ザカート・アル=マール(定めの喜捨)
ザカート・アル=フィトル(断食明けのザカート)
サダカ