アザーンを告げる係
ムアッズィンとは、礼拝の呼びかけである「アザーン」をする人の意です。
モスクには、ふつう、アザーン係としてムアッズィンの役割をする人がいます。小さなモスクでは、イマーム(導師)がムアッズィンを兼ねていることも珍しくありません。
特にイマームがいない場合や、家庭などで礼拝する時は、礼拝する人のうちの一人がムアッズィンをします。この場合は、単に「アザーンをする人」で、係ではありません。ムスリム男性は、たいてい、アザーンができます。
アザーンは、肉声でするのが原則です。拡声器を用いることは許されており、現代では、モスクから朗々としたアザーンが町中にながされています。
イスラーム圏を訪れると、このアザーンの声が聞こえるのが、面白いですね。暁のアザーンは、夜が明ける前なので、初めての旅行者が朝早く、その声に起こされて驚く、ということもあります。
関連項目
ザカート・アル=マール(定めの喜捨)
ザカート・アル=フィトル(断食明けのザカート)
サダカ